太陽光発電と温度の関係

太陽と温度計
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太陽光発電についての誤解で多いのが、
「一年の中でも、夏が一番たくさん発電する」
というもの。

実は、一番たくさん発電するのは夏ではありません。
秘密は、「パネルの温度」にあります。

この記事では、「太陽光発電の発電量」と「温度」の関係について説明します。
はたして、いつが一番たくさん発電するのでしょうか?

|太陽光発電の発電量と温度の関係

実は、太陽光発電のパネルは、温度が上がると発電効率が低くなるという性質を持っています。
「発電効率が低くなる」というのは、同じ量の太陽の光があたっても、発電する量が少なくなるということです。

 

夏は気温が高くなりますので、それに合わせてパネルの温度も高くなります。
しかし、他の季節に比べるとパネルに当たる太陽光の量(日射量)は多くなります。
気温が高いのは、発電量にとってマイナス要因。
日射量が多いのは、発電量にとってプラス要因です。

 

そうしますと、気温と日射量とのバランスという話になります。

 

ソーラー工房のある愛知県で言いますと、夏の7月や8月よりも、春の4月や5月の方がたくさん発電する傾向にあります。
愛知県の夏は暑いですので、春を基準にすると、日射量が多くなることによるプラス効果よりも、温度が上がるマイナス効果の方が大きくなってしまうということですね。

|太陽光発電の実際の発電量を見てみると

ソーラー工房の屋上についている太陽光発電の、実際の発電量を見てみましょう。
場所は、愛知県の名古屋市。
2016年から3年分の発電データです。

2016年から3年分の発電実績

やはり、春の方が多く発電する傾向にありますね。
2018年は、7月、8月が好調でしたが、それでも4月、5月との差はそんなにありません。

 

夏から冬に向かうにつれて、気温は低くなっていきます。
そうすると、パネルの温度も上がらなくなっていきます。

 

気温が低いのは、発電量にとってプラス要因。

 

しかし、さすがに夏よりも秋や冬の方が発電するというところまではいきませんね。

|まとめ:気温が高いと発電量はおさえられる

太陽光発電は、パネルの温度が高くなると、発電効率が低くなります。
ですので、春よりも夏の発電量の方が少なくなっていても、故障ではありません。

気温が高くなることによって、パネルの温度が高くなることが原因です。

 

ただし、晴れた日の昼間に、発電量がゼロになっていたら要注意です。
パワーコンディショナが停止していたり、どこかが故障したりしているかもしれません。
そんなときは、設置した業者に連絡して、点検してもらってください。

 

 

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