発電シミュレーションをチェックする4つのポイント

発電シミュレーションのチェックをしている
Pocket

太陽光発電を設置するかどうかを検討するときに、欠かせないのが発電シミュレーションです。

・毎月の電気代がどれだけ減るのか。
・毎月、どれだけの売電収入が入ってくるのか。
・何年でもとが取れるのか。

これらを予測するために、発電シミュレーションは、とても役に立ってくれます。

ただし・・・それはあくまでも、正しく作られていればの話。

もし、あなたの屋根の条件と違う条件で作られていれば、その結果は的外れのものになってしまいます。
工事が終わり、発電が始まってから
「思っていたほど発電しないじゃないか」
となってしまってはたいへんです。

発電シミュレーションは、メーカーや販売業者が作成します。
あなたが信頼をおいている販売業者であったとしても人間です。
かん違いやミスもありえます。
他人ごとでない、自分の家計にかかわることですから、しっかりと自分でチェックすることが大切です。

この記事では、発電シミュレーションが正しく作られているかどうかをチェックするポイントについてお話します。

|発電シミュレーションをチェックする4つのポイント

発電シミュレーションのチェックポイントは、次の4つです。

    ポイント① 設置場所(地域)

太陽光発電は、設置する地域(都道府県・市町村)によって発電量が変わってきます。
同じパネルを同じ枚数だけ設置しても、愛知県の名古屋市と三重県の津市では発電量は違います。
それは、地域によって日射量が違うからです。

そこで、シミュレーションではまず、太陽光発電を設置する市町村を設定します。

日射量のデータは、気象観測所がある市町村のデータが使われます。
例えば愛知県の場合、県内には54の市町村がありますが、そのうち気象観測所があるのは8市町です。
(豊田市には、旧北設楽郡稲部町も含めて2ヶ所の観測所がありますので、気象観測所の数は全部で9ヶ所です)。
発電シミュレーションでは、これに名古屋地方気象台と伊良湖特別地域観測所を加えた11地域のデータが使われています。

そうすると、あなたの市町村自体は指定できないことがあります。
その場合は、一番近くの気象観測所がある市町村を指定することになります。
発電シミュレーションの地域の設定が、太陽光発電を設置する市町村か、その近くの市町村になっていることを確認しましょう。

    ポイント② 方角

太陽光発電を設置する屋根が、どちらの方角を向いているかによって、日の当たり方が違ってきます。
南を向いている場合がもっとも日当たりが良く、北に向くにしたがって日の当たり方は弱くなっていきます。

発電シミュレーションでは、方角は、東西南北で表示していたり、方位磁針のような矢印で表示したりしています。

実際の屋根の方角は、Googleマップの航空写真で見ることができます。
また、家の図面があれば、「配置図」や「平面図」に北の方向が書かれています。

実際の方角と、発電シミュレーションの設定が違っていないかを確認しましょう。

    ポイント③ 屋根の勾配(傾き)

屋根の勾配も、日の当たり方に影響してきます。

勾配の表示のしかたには、2種類あります。
ひとつは、「4寸」のような寸法表示。
もうひとつは、「22度」のような角度表示です。

家の図面(立面図)に屋根の勾配が書いてありますので、間違っていないか確認しましょう。

【寸法表示の例】

図は、3寸勾配の表示の例です。
立面図の屋根の近くに表示されています。
横に10寸すすんだときに、3寸あがる勾配ということを意味しています。

    

【寸法表示と角度表示の換算について】

図面の表示と、シミュレーションの表示が違う場合のために、主な寸法表示と角度表示の換算をのせておきます。

1寸: 6度    1.5寸: 9度
2寸:11度    2.5寸:14度
3寸:17度    3.5寸:19度
4寸:22度    4.5寸:24度
5寸:27度    5.5寸:29度
6寸:31度

    ポイント④ 出力(kW)

屋根にのせるパネルの合計出力です。
パネルの種類や枚数が違っていては、元も子もありません。
「3.2kW」とか、「5.7kW」といったように「kW」表示で出ています。

パネルの配置図や見積書に書いてある出力と、違っていないかどうかを確認しましょう。

 

経験からすれば、以上の4つのポイントに間違いがなければ、シミュレーションの結果は、少なくとも大ハズレすることはありません。

ただし、ひとつ大事な注意点があります。
それは、メーカーの発電シミュレーションは、影の影響が反映されていないということです。
したがって、屋根に影がかかる場合は、発電シミュレーションよりも発電量が下回る可能性があることを頭においておく必要があります。

|まとめ:発電シミュレーションは自分でチェックすること

発電シミュレーションのチェックポイントは、次の4つです。

①地域
②方角
③勾配
④出力

太陽光発電を設置するかどうかを検討する上で、一番のカギになるのが発電シミュレーションです。
やはり、しっかり自分でチェックすることが大切です

「ちょっとたいへんだな」
と思った方のために、ひとつ楽な方法を教えます。

提案に来た販売業者が、発電シミュレーションの結果を説明しているときに、
ひとこと
「どういう条件で作っていますか?」
と聞いてみてください。

そうすれば販売業者が説明してくれますので、それを聞きながら確認すればよいわけです。
この方法・・・
販売業者が、きちんと理解して作っているかどうかも確認できますので、オススメです。

Pocket