太陽光発電のメーカー保証は、どんな内容?

機械の修理をしている
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住宅用の太陽光発電のメーカー保証の種類は、基本的に3つです。

1.パネルの発電出力の保証
2.架台や機器の品質保証
3.自然災害による損害の補償

太陽光発電メーカーによっては、このほかの種類の保証をつけているところもあります。

保証の内容や年数は、太陽光発電メーカーによって違いがあります。
同じメーカーでも設計プランによって保証の内容が変わることがあります。
どのメーカーや設計プランでも保証の内容は同じだと思っていると、破損や故障が起こったときに思わぬ出費が発生してしまうかもしれません。

この記事では、住宅用太陽光発電のメーカー保証の全体像をお話しします。

 

パネルの発電出力の保証

1.保証の内容

太陽光発電のパネルには、「250W」とか「300W」といった「出力」が表示されています。
これはパネルの発電能力を表す数値です。
この数値は、カタログの「公称最大出力」の項目に書かれています。

発電出力の保証は、パネルの最大出力が、公称最大出力を大きく下回った場合に適用されます。
どれくらい下回ると適用されるかについては、太陽光発電メーカーによって違いがあります。

例えば、東芝の360Wのパネルの場合、「25年以内に81%を下回った場合」とされています。
この場合、設置してから25年以内に、パネルの最大出力が291.6Wを下回った場合に、そのパネルをメーカーが無料で交換してくれるということになります。

2.保証の年数

保証の期間は、太陽光発電メーカーによって10年間、15年間、20年間、25年間と、違いがあります。
保証の基準(何年以内に何%未満)もメーカーによって違いがありますので、検討するメーカーごとに確認しておきましょう。

架台や機器の品質保証

1.保証の内容

保証期間内に、パワーコンディショナなどの機器が故障したり、架台に不具合が出たりしたときに、メーカーが無料で修理・交換をしてくれます。

2.架台についての注意

パネルを固定する架台については、少し注意が必要です。

架台は、太陽光発電メーカーが用意する標準架台を使うことが普通です。
この標準架台、
太陽光発電メーカーは通常、架台メーカーに作ってもらっています。

この架台メーカーですが、太陽光発電メーカーに渡すものとは別に、独自の架台も作っています。
それでは、このような独自の架台は、どのようなときに使われるのでしょうか。

実は、屋根の種類によっては、太陽光発電メーカーが用意している標準の架台では設置できない場合があるのです。
このような場合に、架台メーカーの独自架台の出番が来るわけです。(独自架台の使用を認めていない太陽光発電メーカーもあります。)

ただし、この場合、太陽光発電メーカーは、架台については保証をつけません。
ですので、架台メーカーの独自架台を使う場合には、架台メーカーが保証をつけているかどうかを確認しておくことが大事です。

3.保証の年数

保証の年数は、10年間か15年間で、太陽光発電メーカーによって違いがあります。
また、有料で保証年数を延長できるメーカーもありますので、カタログやWEBサイトをよく見て確認しておきましょう。

なお、発電量を見るモニターの製品保証については、1年もしくは2年になっています。

自然災害による損害の補償

1.保証の内容

台風や雷などの自然災害で、パネルが割れたり、機器が壊れたりした場合に適用されます。
ただし、住宅の火災保険と同じで、地震、津波、噴火は対象外になります。

まずは住宅の火災保険が適用され、足りなかった部分について、太陽光発電メーカーの補償が適用されます。

2.保証の期間

保証期間は基本的に10年間ですが、メーカーによっては有料で15年に延長できます。

その他の保証

太陽光発電メーカーによっては、ほかの種類の保証を用意しているところもあります。

1.長州産業の「施工保証」

通常は、太陽光発電メーカーは工事については保証をつけません。
これに対して長州産業は、太陽光発電の工事ミスでおこった雨漏りなどの損害についても、保証をつけています。
(これについては別の記事で説明しています。この記事の最後にリンクを貼ってあります。)

2.ネクストエナジーアンドリソースの「経済損失補償」

パネルの最大出力が保証基準を下回った場合に、それによって減ってしまった売電収入を補償してくれます。

3.ハンファQセルズの「日照補償制度」

日照時間が短かった場合の補償です。
設置してから1年間の日照時間が、ハンファQセルズの定める基準時間を下回った場合に、一定額を補償してくれます。

これらの保証は、名前を見ると魅力的ですよね。
ただし、屋根の種類に条件がついていたり、補償金額の上限があったりします。
メーカーや販売業者に詳しい内容を確認して、必要かどうかを判断しましょう。

メーカー保証についての注意点

主な注意点は、次の3点です。

1.お客様が原因の故障や不具合は、保証されません。
2.工事のミスが原因の場合も保証されません。(長州産業の施工保証は除きます。)
3.交換する機器は無料で送るけど、交換工事の費用はお客様が負担してくださいというメーカーもあります。

まとめ

太陽光発電のメーカー保証の種類は、基本的に3種類です。

1.パネルの発電出力の保証
2.架台や機器の品質保証
3.自然災害による損害の補償

太陽光発電メーカーによって、保証の内容は違います。
また、同じメーカーでも、どのパネルを使うか、どのパワーコンディショナを使うかによって保証の内容が変わることもあります。

違いは、次の3点です。

1.保証の基準(どうなったときに保証されるか)
2.保証の年数(いつまで保証されるか)
3.保証料がかかるかどうか

太陽光発電の設置を考えるときには、価格や発電量に目がむきがちです。
しかし、太陽光発電は、10年、20年と長期間にわたって使うものです。
どのメーカーを選ぶか、どの設計プランを選ぶかを決めるときには、保証の内容についても誤解のないように理解しておくことを忘れないでください。

 

<長州産業の施工保証については、『太陽光発電メーカーのおすすめポイント:長州産業』をご覧ください。>

 

※この記事の内容は、2018年10月現在のものです。

 

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