太陽光発電に固定資産税はかかる?

税金のイメージ
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太陽光発電を住宅の屋根に設置するとき、固定資産税がかからない場合と、かかる場合があります。

太陽光発電に固定資産税がかかる場合には、2種類あります。
もしかかる場合は、自分で役所に報告しないといけない場合もありますので、注意が必要です。

この記事では、住宅の屋根に太陽光発電をつけたとき、どういう場合に固定資産税がかかるかについて説明します。

|太陽光発電に固定資産税がかかる場合(1):屋根と一体型のパネルの場合

新築の家に太陽光発電をつける場合、つけ方には2種類あります。
「屋根置き型」と、「屋根一体型」です。

 

「屋根置き型」は、屋根材(瓦、スレート、金属屋根など)の上に架台を組んでパネルを固定します。
ほとんどのお宅は、この方法で設置します。

【屋根置き型】

屋根置き型の太陽光発電パネルの例

 

「屋根一体型」は、太陽光発電のパネルを屋根材として設置する方式です。
ですので、新築と同時につける場合か、屋根をふき替える場合に限られたつけ方です。

【屋根一体型】

屋根一体型の耐容億発電パネルの例

 

このうち「屋根一体型」の場合は、家の一部とみなされるために固定資産税がかかります。
「太陽光発電として」というよりも、「屋根として」固定資産税がかかるということですね。

 

ですので、太陽光発電だけ個別で固定資産税がかかるわけではありません。
家(建物)全体の固定資産税の中に含まれることになります。

 

それでは、「屋根置き型」の場合は、固定資産税はどうなるのでしょうか。
「屋根置き型」の場合は、出力の大きさ(kW)によって、かかる場合とかからない場合があります。

 

|太陽光発電に固定資産税がかかる場合(2):10kW以上のシステムの場合

1.余剰売電と全量売電について

住宅の屋根に太陽光発電をつける場合、ほとんどのお宅は「余剰売電」です。
発電した電気は、まず家の中で使われ、使い切れなかった分は売電するという方式です。
固定価格で売電できる期間は、10年間です。
(10年がすぎると、売電価格が変わります。)

 

大きな屋根の場合、10kW以上のシステムを設置できるお宅もあります。
この場合、発電した電気は家の中をとおさずに、すべての電気を直接、電力会社に売ることができます。
これが「全量売電」です。
固定価格での売電期間は、20年間です。

 

なお、10kW以上であっても「全量売電」ではなく「余剰売電」を選ぶことができます。
この場合も、固定価格での売電期間は20年間です。

 

2.固定資産税の考え方

10kW未満の「余剰売電」の場合は、固定資産税はかかりません。
10kW以上の場合は、「全量売電」でも「余剰売電」でも固定資産税がかかります。

 

固定資産税がかかるかどうかの分かれ目は「事業性があるかないか」です。

 

「全量売電」の場合、太陽光発電は、電気を売る商売をするための装置とみなされます。
ですので、工場の機械などと同じ扱いになり、商売道具として固定資産税(償却資産税)がかかることになります。

 

これに対して「余剰売電」の場合は、あくまでも家で使う電気を自家発電するための装置とみなされます。
商売のためのものではないということで、固定資産税はかかりません。

 

ただし、10kW以上で20年間の売電期間ということになると、「余剰売電」であっても事業性があるとみなされています。

 

3.固定資産税(償却資産税)の税額

例として200万円で太陽光発電を設置した場合の税額は、下の表のとおりです。
300万円で設置すれば1.5倍になり、400万円で設置すれば2倍になります。

太陽光発電の固定資産税の税額の例

|まとめ

住宅の屋根につける太陽光発電の場合、次の両方にあてはまれば固定資産税はかかりません。

 

1.屋根の上に架台を組んでつける
2.10kW未満のシステムである

 

これにたいして、次の2つのどちらかにあてはまる場合には、固定資産税がかかります。

 

1.屋根と一体型のパネルをつける
2.10kW以上のシステムである

 

特に、10kW以上の場合は、余剰売電でも固定資産税の対象となりますので、ご注意ください。

 

また、固定資産税がかかる場合、新築と同時の設置でない場合は、太陽光発電をつけたことを自分で市役所に報告しなければいけません。
これを忘れていると、最大5年にさかのぼって修正申告する必要がありますので、ご注意ください。

 

(新築と同時の場合は、市役所の担当者が建物にかかる固定資産税の調査にきます。
ただし、この場合でも屋根置き型で10kW以上の場合は、見た目ではわからないかもしれませんので、10kW以上であることを伝える必要があります。)

 

 

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