消費税が上がると太陽光発電の売電価格はどうなる?

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2019年10月から、消費税が8%から10%に上がる予定です。
消費税が上がると、太陽光発電の売電価格はどうなるのでしょうか?

太陽光発電の固定価格買取制度では、10kW未満のシステムは10年間、10kW以上のシステムは20年間、売電価格が固定されています。

この価格は変わらないのでしょうか?
それとも上がるのでしょうか?

10kW未満は内税

10kW未満の太陽光発電システムの場合、売電単価は内税です

たとえば、2018年度の売電単価は、1kWhあたり26円でした。
これが内税ということは、「消費税を含んで26円」で固定ということです。
そうすると、消費税が上がっても26円のまま変わりません。

電力会社から入金されてくる金額も、変わらないということです。

というわけで、一般家庭の場合は、何も変わりません。

でも、事業者のような消費税の納税義務者が事務所に設置している太陽光発電の場合は、ちょっと残念なお知らせがあります。
消費税を含んだ売電価格は26円のままですが、その中に含まれる消費税の割合は増えてしまいます。

消費税が8%のときは、

税抜き価格 24.08円 + 消費税 1.92円 = 26円

ですが、消費税が10%になると、

税抜き価格 23.64円 + 消費税 2.36円 = 26円

になります。

つまり、消費税を納めた残りの手取り分は目減りするということですね。
ちょっと残念です。

10kW以上は外税

10kW以上の太陽光発電システムの場合、売電単価は外税です。

たとえば、2018年度の売電価格は、1kWhあたり18円でした。
これが外税ということは、「消費税を入れずに18円」で固定ということです。

そうすると、
消費税が8%であれば、消費税込みの売電単価は19.44円です。
これが消費税が10%になると、消費税込みの売電単価は19.80円になります。

消費税が上がると、電力会社からの入金額は増えるということですね。

事業者のような消費税の納税義務者が事務所に設置している太陽光発電の場合は、単純に消費税が増えましたという話です。
手取りは変わりません。

でも、消費税は、課税売上高が1000万円以下であれば納税義務がありません。
そこで、一般家庭であれば、ほとんどの方は、そのまま手取りの収入が増えることになります
ちょっとお得ですね。

まとめ

住宅の場合は、ほとんどの方が10kW未満ですので、消費税が上がっても、売電収入には影響がありません。

大きな屋根で10kW以上を設置できるようですと、消費税が上がると売電収入は増えることになります。
納税義務がない場合は、そのまま手取りが増えますので、ちょっとお得になります。

 

 

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